-*- coding: sjis-dos -*- *************************************************************************** Meadow 2.00 に関する基本的かつ簡単なマニュアル (Multilingual enhancement to gnu Emacs with ADvantages Over Windows) 著: Miyashita Hisashi 編集: Takeyori Hara 日本語訳: Yoshiki Hayashi *************************************************************************** 1..... イントロダクション Meadow は GNU Emacs に多言語拡張をしたもので、Windows9X/NT/2000/XP で 動作可能です。との題目で進められていたのですが、GNU Emacs 自身 Mule と 統合され、また、一部 Meadow 由来のコードが導入されたりして、GNU Emacs20.4 で Windows 向けにも多言語処理機能が一応のことながら実装され るようになったので、上の記述は最近では不正確になってしまいました。 そもそも Meadow はある時を境に GNU Emacs における Windows 実装とは、異 なった実装を歩み始めました。現状になってもその違いは残っており、さまざ まな機能が付加されています。基本的には GNU Emacs 21.1 を base にしてお りますが、積極的に maintainer 達の好みで改良が施されています。将来的に は基となった GNU Emacs とは違ったものになるかもしれませんし、そうでな いかもしれません。 :-) 2..... インストール インストールは非常に簡単です。`INSTALL.Meadow.ja' を読んでください。 3..... 設定 基本的に、Meadow の設定は基となった Emacs と同じです。 この章は Meadow に特有な設定について説明しています。 その他の設定については、基となった Emacs のドキュメントを参照してくだ さい。 ------------------------------------------------------ 3.1..全般的な設定 3.1.1.... w32-system-coding-system この変数には Windows のシステムとの間で使われるコードを指定します。そ のコードはメニューやフォントの名前やタイトルバーの文字などに使われます。 3.1.2.... (Meadow-version) この関数は、Meadow のバージョンを示す文字列を返します。 3.1.3.... (w32-set-modifier-key KEY MODIFIER) この関数でキーに修飾(modifier)キーを設定することができます。 修飾キーとは、そのキーを押下することによって、他のキーの操作を違うもの にすることができるキーのことです。Emacsはmeta, ctrl, alt, shift, super, hyperの6種類の修飾を重ねあわせることが出来ます。(shiftは大分毛 色が違うのですが) この関数は実際にどのキーを修飾キーとして取り扱うかを指示します。 KEY はキーの仮想コード、又はキーを示す文字列です。 MODIFIER には以下のキーのどれかを指定することができます。 'nil.... 通常のキー 'none... 無視されるキー。この指定を受けたキーに関する全ての動作は Meadow から無視されます。 'meta... meta modifier キー 'ctrl... ctrl modifier キー 'shift.. shift modifierキー(修飾キーとしてのみ動作します) 'alt.... alt modifier キー(Windows の alt キーとは違います。) 'super.. super modifier キー 'hyper.. hyper modifier キー 3.1.4....コンソールモードとターミナルモード 環境変数 TERM に `CMD' を設定し、コマンドにオプション `-nw' をつけて起 動することで、Meadow を Win32 コンソールで使用することができます。 例 set TERM=CMD Meadow -nw Windows95 のコンソールモードでは IME を使うことはできません。 また、適切な telnet アプリケーションを使ってターミナルモードで使用する こともできます。 そのときは、`termcap' ファイルを用意しなければなりません。 例えば、termcap を c:\ に作成したときは、 set TERMCAP=c:\termcap set TERM=vt100 (あなたのターミナルIDを設定してください。) Meadow -nw とします。 ターミナルモードでは IME は使えません。 3.1.5....マウスに関する設定 Meadow は IntelliMouse 等の3ボタンマウスに対応しています。 ボタンの割り当ては次の変数で変更することができます。 w32-lbutton-to-emacs-button w32-mbutton-to-emacs-button w32-rbutton-to-emacs-button これらの変数はそれぞれ左、真中、右のボタンが押されたときと離されたとき に、Meadow に送られるボタンの番号を示しています。 IntelliMouse のホイールが回されたときは、Meadow は次のようなイベントを 受け取ります。 (mouse-wheel1 ([WINDOW | FRAME] POSITION (X . Y) TIME DELTA)) [WINDOW | FRAME] はマウスのカーソルがあるウインドウまたはフレームを表 します。 POSITION はどのエリアにマウスのカーソルがあるかを表します。 (X . Y) はマウスのカーソルの座標を表します。 DELTA はホイールの回転角を表します。DELTA を次の関数に渡すことで、スク ロールした行の総数を知ることができます。 -- (w32-get-mouse-wheel-scroll-lines DELTA) -- デフォルトのホイールの動作の設定は、マウスカーソルがバッファーウィンド ウにある時はバッファーの内容のスクロール、モードラインにあるときはモー ドラインの移動になっています。 マウスカーソルは不要なときに消えるようにすることができます. X でいう 'unclutter' 機能と同様の機能です. マウスカーソルはキー入力と経過時間で 消えるように設定できます. 注: 経過時間でカーソルを消す機能は Windows98, 2000 かそれ以降(多分)の Windows でしか正しく動作しません. -- ;; マウスカーソルはキー入力で消えます (setq w32-hide-mouse-on-key t) ;; マウスカーソルは静止後約5秒で消えます (setq w32-hide-mouse-timeout 5000) -- 3.1.6.... カーソルの形 注:本機能は未実装です Meadowでは cursor-type として以下のものをサポートします。 o..... bar ... 細い縦棒 o..... box ... 黒塗りの四角形 o..... caret ... 点滅する黒塗りの四角形 (solid caret) o..... checkered-caret ... 点滅する市松模様の四角形 (gray caret) o..... hairline-caret ... 点滅する縦線 (line caret) 指定しない場合は caret が使われます。カーソルを選択するには .emacsにて default-frame-alist を以下の例のように指定します。 -- (setq default-frame-alist (cons '(cursor-type . box) default-frame-alist)) -- また、set-cursor-type() 関数を使って設定することもできます。 -- (set-cursor-type 'hairline-caret) -- Meadow ではフレームパラメータの'cursor-height'を変更することでカーソル の高さを変えることができます. このパラメータの設定範囲は 0-4 です. 1-4はフォントの高さのn/4を表します. 0はあなたがコントロールパネルの'画 面のプロパティ'で指定したアクティブウィンドウの境界の幅になります. このパラメータのデフォルト値は4(フォントと同じ高さ)です. これは以下の ように指定することで変更できます. *この機能は'カレット'カーソル(caret, checkered-caret, hairline-caret) にしか有効ではありません. -- (setq default-frame-alist (cons '(cursor-height . 2) ; half height default-frame-alist)) -- また、set-cursor-height() 関数を使って設定することもできます。 -- (set-cursor-height 1) -- 3.1.7.... MCI feature Meadow では、Windows の MCI (Media Control Interface)を利用して、マル チメディアデバイスを制御することができます。これにより、音声データを再 生したり、CD を再生したりできるようになります。詳しくは、MCI のマニュ アルを参照してください。 --- (mw32-mci-send-string COMMAND) --- mciSendString() を使って、MCI コマンドを送信します。正常終了した場合に は、コマンドの実行結果を表す文字列を返します。例えば、`open' を実行し た場合には、`open' したデバイスの ID を文字列で返します。エラー発生時 には、エラーコードを数値で返します。 使い方は次のとおりです。 (mw32-mci-send-string "open c:/WINDOWS/Media/tada.wav alias tada") => "1" ; デバイス ID (mw32-mci-send-string "play tada") => "" (mw32-mci-send-string "close tada") => "" また、notify を指定することで、 MM_MCINOTIFY イベントを捕獲できます。 (mw32-mci-send-string "open c:/WINDOWS/Media/tada.wav alias tada") => "1" ; デバイス ID (progn (mw32-mci-send-string "play tada notify") (read-event)) => (mw32-mci mw32-mci-notify-successful 1 nil) (mw32-mci-send-string "close tada") => "" --- (mw32-mci-get-error-string ERROR-CODE) --- エラーコードからエラーの内容を文字列で取得します。 --- (mw32-mci-add-notify-callback DEVICE-ID CALLBACK-FUNC &optional CALLBACK-ARG) --- MM_MCINOTIFY イベントに対するコールバックを登録できます。詳しくは、 mw32-mci-notify-func() を参照してください。ここでは、MM_MCINOTIFY イベ ントを拾って、waveaudio を close しています。 ------------------------------------------------------ 3.2..フォント要求の設定 フォント要求は自動的に設定されます。デフォルトで `default-fontset' を 使うことができます。別のフォント要求を作成したいときは本節で述べる関数 を使います。 Meadow のフォントにはプロパティがあります。プロパティは logfont を保持 するために使われます。 `logfont' は `logical font'(論理フォント)の略で、Meadow によって実際の フォントに割り当てられます。現時点では BDF(Bitmap Distributed Format) フォント、Windows のフォント (bitmap と TrueType、その他のフォント) を 使うことができます。 1.... Widnows のlogfont Windows の logfont は次のようなリストで指定されます。 -- (w32-logfont ) -- NAME.......... 31バイト以内のフォントの名前 WIDTH......... フォントの幅(数字) HEIGHT........ フォントの高さ(数字) WEIGHT........ フォントの太さ(数字) 普通の太さは400 Bold の太さは700 ITALIC-P...... nil でない値の時は Italic フォント STRIKEOUT-P... nil でない値の時は打ち消し線を表示 CHARSET....... フォントのキャラクターセットの番号 ANSI のキャラクターセットは0 SHIFTJIS のキャラクターセットは128 QUALITY....... 品質 OUTPRECISION.. 出力精度 PITCH&FAMILY.. フォントが固定幅であるかと、フォントファミリーの指定 このリストは Windows の logfont に基づいています。 logfont を知りたい場合、 --- (w32-query-get-logfont) --- を使ってください。この関数はフォント選択のダイアログを出し、選ばれたフォ ントの logfont を返します。 2.... BDFフォント Meadow は BDF フォントを使うことができます。 BDFフォントは次のリストで指定されます。 -- (bdf-font "FILENAME") -- FILENAME には実際の BDF フォントのファイル名を指定します。 プロパティは0から15までの番号で識別されます。 それぞれの番号の意味は次のようになります。 0...... 通常のフォント 1...... Bold フォント 2...... Italic フォント 3...... Bold-Italic フォント 4-7.... 将来の拡張のための予約 8...... 印刷用の通常のフォント 9...... 印刷用の Bold フォント 10..... 印刷用の Italic フォント 11..... 印刷用の Bold-Italic フォント 12-15. 将来の拡張のための予約 例えば、Windows の Courier フォントをプロパティ2の logfont に設定する と、emacs lisp ライブラリが Italic フォントを表示しようとするときに Meadow は Courier フォントを表示します。 望まれるプロパティが設定されていない場合、0でない意味のある番号の logfont を繰り返して探します。Meadow がプロパティ0でも logfont を見つ けられない場合、Meadow は次のディフォルトの logfont を使用します。 プロパティ 0 (w32-logfont "FixedSys" <フォントの属性より取得> <フォントの属性より取得> 400 0 nil nil 128 0 0 1) プロパティ 1 (w32-logfont "FixedSys" <フォントの属性より取得> <フォントの属性より取得> 700 0 nil nil 128 0 0 1) プロパティ 2 (w32-logfont "FixedSys" <フォントの属性より取得> <フォントの属性より取得> 400 0 t nil 128 0 0 1) プロパティ 3 (w32-logfont "FixedSys" <フォントの属性より取得> <フォントの属性より取得> 700 0 t nil 128 0 0 1) 3.2.1......ハイレベルAPI 3.2.1.1....フォント要求の作成 ---- (create-fontset-from-request NAME REQUIRED RECOMMENDED) ---- NAME は作りたいフォント要求の名前 REQUIRED と RECOMMENDED には連想リストでなくてはなりません。 REQUIRED は選択されたすべてのフォントが満たさなければならない条件です。 RECOMMENDED は、各フォントが必須ではないが、満たしていると望ましい条件 です。 新しいフォントはそれぞれの使用可能な文字集合 (CHARSET) に対して、 "NAME-CHARSET" の名前で作られ、自動的にプロパティ0に設定されます。 以下のキーをこれらの連想リストの中で使うことができます。 (他のものは無視されます) o..... family (文字列) フォントファミリーの名前 (正規表現は使えません) o..... width (数字) フォントの太さ(ピクセル) o..... height (数字) フォントの高さ(ピクセル) o..... weight (数字) フォントの太さ 通常は400 bold は700 o..... fixed (nil または t) nil にすると、フォントは固定幅でない o..... italic (nil or t) nil にすると、フォントは italic でない o..... spacing (数字) 横方向の文字間隔(ピクセル) 例 (create-fontset-from-request "myfontset" '((width . 8) (height . 12) (fixed . t) (italic . nil)) '((family . "Courier") (family . "MS ゴシック"))) この指定により、myfontset が作成されます。 myfontset に属するフォントはすべて幅が8dot、高さが12dot、固定幅、 italic 体ではないことが要求されます。 また、Courier か、MS ゴシックを優先的に選択します。 ---- (change-fontset-from-request NAME REQUIRED RECOMMENDED PROPERTY) ---- NAME のフォントセットのフォントの設定を変更します。 プロパティの番号 PROPERTY を指定することができます。 この関数はあなたの要求からこのプロパティを設定します。 REQUIRED と RECOMMENDED の意味は (create-fontset-from-request) を見て ください。 3.2.2......ローレベルAPI ローレベル API は logfont を直接扱います。 3.2.2.1....(w32-add-font NAME ALIST) この関数はフォントを登録します。その後、Meadow は NAME でこのフォント を使うことができるようになります。NAME は文字列です。ALIST は使うフォ ントの詳細を記述するために使います。 ALIST は、フォント要求と論理フォントの対応関係を指定するものであり、指 定方法は以下のようになります。 ((spec ( strict []) ;; (a) or ( function []) ;; (b) ...)) 大別して、厳密に logfont を指定する方法(a)と、関数を使って指定する方法 (b)の2 種類があります。以下これらの方法について順に説明します。 (a)... strict これは、フォントの仕様と logfont の関係を厳密に指定する方法です。 はフォントの仕様を表すプロパティリストです。strict は、厳 密に logfont を指定することを示すキーです。 は logfont の Lisp 表現です。そして、 は、フォントを表示する際の付加的 な情報を指定する連想リストであり、省略可能です。 Meadow は、face および表示したい文字の情報を、この と照合 し、適合した場合には、 で指定される logfont を選択します。 プロパティ値が any の場合は、face の属性が何であっても適合します。nil の時は、face の属性が、 unspecified でなくては適合しません。face の属 性が unspecified の時は、どのようなプロパティ値であっても適合すること に注意してください。 で指定可能なプロパティは下記のとおりです。 o..... :char-spec (数字、char-table) :char-spec では、char もしくは、char-table を指定します。なお、char としては、generic charも許されます。デフォルト値は 'ascii です。 o..... :width (数字、シンボル) フォントの幅を指定します。数字、any, normal, condensed, semi-expanded, expanded, extra-condensed, extra-expanded, ultra-condensed, ultra-expanded が有効です。数値の場合はポイント値で 指定します。デフォルト値は normal です。 o..... :height (数字、シンボル) フォントの高さを指定します。数字、any が有効です。数値の場合はポイン ト値で指定します。デフォルト値は nil です。 o..... :family (文字列、シンボル) フォントファミリーの名前を指定します。文字列、any が有効です。文字列 の場合には、正規表現を利用できます。デフォルト値は "*" です。 o..... :weight (シンボル) フォントの重みを指定します。any, normal, bold, semi-bold, extra-bold, light, semi-light, ultra-light, extra-light が有効です。 デフォルト値は normal です。 o..... :slant (シンボル) フォントの傾きを指定します。any, normal, italic, reverse-italic, oblique, reverse-oblique が有効です。デフォルト値は normal です。 の仕様は3.2節で示したとおりです。 で指定可能なキーは下記のとおりです。 o..... encoding (シンボル) フォントの encoding を指定します。nil, 1-byte-set-msb, 2-byte-set-msb, shift_jis, unicode, encoder 名が有効です。encoder 名 は w32-regist-font-encoder()で登録したものが有効です。デフォルト値は nil です。 o..... relative-compose (数字) フォントを合成する際の、高さに対する相対的なオフセット値をピクセル値 で指定します。詳しくは、fontset.h を参照してください。デフォルト値は 0です。なお、relative-composeには拡張があり、負の値を指定したときには、 Meadow は、合成文字を表示する際に、システム側にレンダリングを行わせ ます。この機能は将来の Emacs にも実装されるかもしれません。 o..... default-ascent (数字) デフォルトの ascent 量をピクセル値で指定します。デフォルト値は0です。 o..... spacing (数字) 水平方向の文字間隔をピクセル値で指定します。正の数値を指定すると文字 間隔が広がり、負の数値を指定すると文字間隔が詰まります。デフォルト値 は0です。Windows font, BDF font 双方で有効です。 (b)..... function これは、ユーザが作成する関数で、フォントの仕様と logfont の関係を指定 する方法です。 は strict の場合と同じです。 は、Lisp の関数であり、以下の構造を持ちます。 (lambda (char face-attrs frame)) この関数は、nil, , ( ) のいずれかを 返す必要があります。戻り値が nil の場合には、有効なフォントが見つから なかったことを示します。 引数の char では、表示したい文字を指定します。face-attrs は、現状で、 o..... :width o..... :height o..... :family o..... :weight o..... :slant という key を持つプロパティリストです。それぞれの意味は、 の場合と同じです。将来拡張される可能性があるので注意してください。 は strict の場合と同じです。 3.2.2.2....(w32-change-font-attribute NAME ALIST) 注:本関数は未実装です。 フォントの設定を変更することができます。 NAME は追加されたフォントの名前です。 ALIST は (w32-add-font) の ALIST と同じ意味です。 3.2.2.3....(w32-change-font-logfont NAME LOGFONT PROPERTY) 注:本関数は未実装です。 LOGFONT を NAME のフォントのプロパティに設定します。 LOGFONT は有効な logfont でなければなりません。 3.2.2.4....(w32-get-font-logfont NAME PROPERTY) 注:本関数は未実装です。 NAME はフォントの名前、PROPERTY はフォントのプロパティの番号です。この 関数は指定されたフォントの logfont を返します。指定されたプロパティに logfont がない場合は nil を返します。 3.2.2.5....(w32-get-font-info NAME) NAME はフォント要求の名前です。この関数は指定されたフォントの情報を返 します。 3.2.2.6....(w32-get-logfont-info LOGFONT &optional FRAME) 指定された LOGFONT の寸法を得ることができます。リスト ((max-width . MAX-WIDTH) (charset-num . CHARSET-NUM) (overhang . OVERHANG) (base . BASE) (height . HEIGHT) (width . WIDTH)) を返します。 3.2.2.7....(w32-font-list) 登録されているすべてのフォント要求のリストを返します。 3.2.2.8....(w32-enum-logfont &optional FAMILY DEVICE) システムの logfont を列挙します。 FAMILY は列挙したい logfont のファミリー名です。 この引数が nil のときはすべてのファミリーを列挙します。 DEVICE が nil のときは通常のデバイスが用いられます。 この関数は次のような結果を返します。 ((FULLNAME STYLENAME FONTTYPE LOGFONT) (FULLNAME STYLENAME FONTTYPE LOGFONT) ....) 3.2.2.9....(w32-query-get-logfont) フォント選択ダイアログをだし、選択されたフォントの logfont を返します。 3.2.2.10...(w32-check-logfont LOGFONT) LOGFONT が有効であるかを判断します。 正しい LOGFONT は2及び12の要素のリストです。 (bdf-font path) または (w32-logfont name width height weight orientation italic underline strikeout charset quality OutPrecision PitchAndFamily) の様になります。 3.2.2.11...w32-default-font-alist 注:本変数は未実装です。 フォントが作られたときに、省略されたパラメータをこのリストで補います。 (w32-add-font) も読んでください。 ------------------------------------------------------ 3.3..引数の処理 Meadow は外部プロセスを起動することができます。しかし、外部プロセスへ の引数の渡し方は UNIX の様式とかなり異なります。 UNIX では引数は次のような方式で渡されます。 argv[0] = /usr/bin/ls argv[1] = -l argv[2] = "/home/himi/foo" しかし、Windows では引数は一つの文字列でなくてはなりません。さらに悪い ことに、文字列を結合する方法はプログラムによって違います。 o...通常の方法 引数は単純に結合されます。それぞれの引数は" "(スペース)で区切られます。 上の例では、 `/usr/bin/ls -l "home/himi/foo"'. となります。 o...Microsoft Visual C++の方法 Microsoft Visual C++ は引数を`"'の引用符で囲んで結合します。それぞれの 引数は" "(スペース)で区切られます。引数に`"'がある時は`\'(バックスラッ シュ)を`"'の前につけます。`"'が`\'の後にある場合は`\'を`\'の前につけま す。 o...Cygnusの方法 Cygnus のプログラムは引数を`"'の引用符で囲んで結合します。 それぞれの引数は" "(スペース)で区切られます。 引数に`"'がある時は`""'に変換します。 以上のような異なる方法があるために、Meadow には`引数処理'の仕組みがあ ります。これによって引数の任意の方法で処理することができます。 `引数処理' は正規表現によって定められたプログラムの名前から処理の方法 を選択します。引数処理システムは正規表現と起動されるプログラムの名前を 比較します。プログラムの名前と正規表現が合うと、Meadowは引数処理のため に定められた関数を呼びます。 `引数処理' は次の関数と変数で設定することができます。 --------------- (define-process-argument-editing PROCESS FUNCTION &optional METHOD) 引数処理の方法を設定します。PROCESS は正規表現で、FUNCTION によって引 数を処理されるプロセスを指定します。引数処理システムはプロセスの `/' で区切られた完全なパスをPROCESS と比較します。PROCESS がプロセスのパス と合うと、引数処理システムは引数を処理するために FUNCTION を呼びます FUNCTION はプロセスに渡されるべき引数のリストとともに呼ばれます。 FUNCTION は以下の中の一つの方法で値を返さなければなりません。 o....文字列の引数 FUNCTION が文字列を返すと、プロセスはこの文字列を引数として起動されま す。 o....(PROGRAM . ARGUMENT) PROGRAM と ARGUMENT は両方とも文字列でなくてはいけません。FUNCTION が このタイプを返すと、引数処理システムは PROGRAM のプロセスを ARGUMENT を引数として起動します。 METHOD は設定がどのように登録されるかを指定します。 次のようなものが使用可能です。 o.... 'first 設定を一番最初に登録します。従って、その設定の優先順位は最も高くなりま す。 o.... 'last 設定を一番最後に登録します。従って、その設定の優先順位は最も低くなりま す。 o.... 'append 設定を付け加えます。もし PROCESS がすでに登録されていると、何もしませ ん。そうでない場合はその設定を一番最初に登録します。 o.... 'replace 設定を置き換えます。もし PROCESS がすでに登録されていると、新しいもの と置き換えます。そうでない場合は何もしません。 o.... nil もし PROCESS がすでに登録されていると、新しいものと置き換えます。そう でない場合はその設定を一番最初に登録します。 --------------- (remove-process-argument-editing PROCESS) (find-process-argument-editing-funciton PROCESS) default-process-argument-editing-function (variable) 関数と変数の説明文を読んでください。^^;;; --------------- (general-process-argument-editing-function ARGUMENT QUOTING ARGV0ISP &optional EP H2SP QP S2ISP) 引数処理の総合的な関数です。 ARGUMENT は引数のリストです。 QUOTING は引数の引用符の処理をどのようにするかを指定します。 以下のものを使うことができます。 o.... nil 引数を単純に結合します。 引数は" "(スペース)で区切られます。 o.... 'msvc Microsoft Visual C++ の方法で引用符をつけます。 o.... cygnus Cyguns ライブラリの方法で引用符をつけます。 ARGV0ISP が nil でないと、argv[0] の区切りの記号を `\\' に変換します。 QUOTING の方法で引数が一つの文字列として結合された後、EP, H2SP, QP, S2IPS に従って、文字列は変換されます。 H2SP が nil でないと、文字列の中の '-' は '/' に変換されます。 S2ISP が nil でないと、文字列の中の '/' は '\\' に変換されます。 EP が nil でないと、'\\' をエスケープキャラクターと見なし、 '\\' の後の文字は変換されません。 QP が nil でないと、'または"で囲まれた部分を引用符で囲まれた文字列と見 なし、その文字列を変換しません。 ------------------------------------------------------ 3.4..Input Method Editor(Windows 上) もちろん、Windows で IME を使うことができます。 Meadow は IME の自動コントロールシステムがありますので、 次の設定で使うことができます。 ----- (mw32-ime-initialize) ----- この行を .emacs のはじめに追加してください。 それから、次の設定で `MW32-IME' 入力方法を選択してください。 ----- (setq default-input-method "MW32-IME") ----- あなたの入力するIME、またはそのシステムによっては keyboard-coding-system が(mw32-ime-initialize)によって自動的に設定され ることもありますが、これは保証の限りではありません。将来的には完全に自 動設定にしたいと思っていますが、現状では不完全です。 したがって、自分で設定する必要もあるかもしれません。 自分で設定する場合は、 (set-keyboard-coding-system '<コード系>) のようにして設定を自分で行ってください。 例 ----- (set-keyboard-coding-system 'sjis) ----- frame-alistに、ime-fontキーを指定することで、IMEの入力文字列のフォント を設定することも出来ます。(IMM APIの実装と共に将来的には廃止される可能 性があります) ただし、制限として、Windowsのフォント以外は選択されません。BDFフォント は使用することができません。.emacsなどの設定例を以下に示します。 例 (setq default-frame-alist (cons '(ime-font . (w32-logfont "MS ゴシック" 0 0 400 0 nil nil nil 128 1 3 49)) default-frame-alist)) ------------------------------------------------------ 3.5..他の関数、変数 <予約> ------------------------------------------------------ 4...注釈 ------------------------------------------------------------ 以下のパッケージが Meadow に追加されています。 o... LEIM (Library for Emacs Input Method) はバイナリ配布では leim ディレクトリーに、ソース配布では \leim にあります。 必要無い場合は、leim ディレクトリーを削除してください。 ソース配布の場合でも、LEIM 無しで Meadow を build できます。 o... Nana-gnus はバイナリ配布の site-lisp\gnus にあります。 o... APEL はバイナリ配布のみで、site-lisp\apel と \site-lisp にあります。 o... FLIM はバイナリ配布のみで、site-lisp\flim にあります。 o... SEMI はバイナリ配布のみで、site-lisp\semi にあります。 ------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------ Meadow 2.00 には、UTF-8 と UTF-16 の自動判別機能があります。 Mule-UCS 0.54 以降があれば、その機能を利用することができます。 Mule-UCS は次の ftp サーバーから取得できます。 ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/Mule-UCS もしくは、CVS pserver から(空のパスワードで)。 以下のコマンドは checkout のための例です。 [login] cvs -d:pserver:anonymous@park.meadowy.org:/cvsroot login [Press Enter as password] [Checkout] cvs -d:pserver:anonymous@park.meadowy.org:/cvsroot co mule-ucs ------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------ Meadow は起動時に FQDN を取得しません。 ですから、デフォルトでは (system-name) は FQDN でないでしょう。 しかし (w32-get-fqdn) 関数でホストの FQDN を取得することができます。 例えば、次の設定を起動時に読み込まれるファイル (.emacs, site-start.el など) に書き込むことで、(system-name) でFQDNを得ることができるでしょう。 --------------- (setq system-name (w32-get-fqdn)) --------------- この設定をすると、システムはダイアルアップネットワークの ダイアログをだすかもしれません。このダイアログを出したくないときは、 次の設定をしてください。 o....正しいドメイン名とホスト名をコントロールパネルで設定する ドメイン名とホスト名をコントロールパネルで設定するのがよいでしょう。コ ントロールパネルをだし、'ネットワーク' を選択し、'TCP/IP' をクリックし、 'プロパティ' をクリックし、'DNS 設定' タブをクリックします。 (Windows95)コントロールパネルをだし、'ネットワーク' を選択し、'プロト コル' タブをクリックし、'TCP/IP プロトコル' をダブルクリックし、'DNS' タブをクリックします。(WindowsNT?英語版はこうなっていた。) `ホスト' と `ドメイン' があると思います。例えば、full qualified domain name(FQDN) (完全なドメインネーム)が 'machine1.anonymous-u.ac.jp' であ る場合、`machine1' を `ホスト' に、`anonymous-u.ac.jp' を `ドメイン' に書き込みます。 もしこれでも解決できない場合は、 o....`hosts'ファイルを設定する Windows のソケットは hosts ファイルによってもドメインネームを決定します。 ですから、このファイルを設定することによってホストを決定することができます。 まず、`hosts.sam' ファイルを Windows ディレクトリにコピーしてください。 そして、`localhost' の部分を次のように変えてください。 ----------------------- 127.0.0.1 localhost <あなたのホストネーム(FQDN)> ----------------------- ------------------------------------------------------------ 5.....メーリングリスト Meadow に関して議論をするメーリングリストが2つあります。 しかし、このサービスは一時的なものですので、将来は 変更されるかもしれません。 meadow-users-en@meadowy.org (英語) メーリングリストに参加したい場合、空のメールを次のアドレスに送ってくだ さい。 . メーリングリストから脱退したい場合、空のメールを次のアドレスに送ってく ださい。 . 確認のメールが自動的に送られます。 meadow-users-jp@meadowy.org (日本語) メーリングリストに参加したい場合、空のメールを次のアドレスに送ってくだ さい。 . メーリングリストから脱退したい場合、空のメールを次のアドレスに送ってく ださい。 . 確認のメールが自動的に送られます。 注意!!! これらのすべてのメーリングリストに参加される方は以下の条件に同意され たものとします。 メッセージの先頭にGPLでの公開を望まない旨が書かれていない場合、 このMLでの、すべての発言、議論などに始まるデータは、断りなく FAQ もしくは、 マニュアルなどのMeadowに関する文書に反映され、 それがGPL(GNU General Public License)で公開されること。 6.....謝辞 Meadowの開発時にお世話になったたくさんの人たち、主にmeadow-develop ML でコメントやパッチを送ってくださった方々に、この場をお借りしてお礼を申 し上げます。 以下に挙げる人たちは、いろんな意味でMeadowの開発に協力してくださいました。 戸村 哲 さま 半田 剣一 さま 林 芳樹 さま 北口 修一 さま 鈴木 圭一 さま 後藤 俊一 さま 大場 光一郎 さま 小関 吉則 さま 堀口 恭太郎 さま 椿本 浩也 さま 森 圭介 さま 市川 達哉 さま 守岡 知彦 さま そして、支えてくださった全ての人たちに、ありがとうの気持ちとして このProductを捧げます。 P.S. Meadow verison 1.10のversion nameは「露」と名づけられました。 そういうわけで(なにが、どういうわけなのかわかる人がいれば)、 10年前にきっかけをくれた方に、 7年前に想い出をくれた人に、 4年前に仕事をくれた人に、 1年間のhistoryと共に、今までのversionを感謝として送ります。(-_^) ところで、「露」は、秋の季語であったりもします。 ------------------------------------------------------------ A.....ライセンス 基本的に Meadow は基の GNU Emacs のライセンスである、GPL (gnu General Public License) Version 2 または (あなたが選ぶならば) その後のバージョン、に従います。 GNU General Public License を Meadow (GNU Emacs) と一緒に受け取ってい ると思います。COPYING ファイルを見てください。もし COPYING ファイルが ない場合は Free Software Foundation, 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111-1307 USA. に手紙を書いてください。 しかし、Meadow のバイナリ配布に含まれている `ftp.exe' は例外です。 このプログラムは Chris Szurgot の許可を得て このパッケージに入っています。 正確なライセンスを知りたいときは、彼に尋ねてください。 (オリジナルのソースは、"そのまま" で表される、BSD の様式に従って 配布されています。) そして、Meadowのバイナリ配布に含まれている `telnet.exe' はもう一つの例 外です。 このプログラムは Tsubakimoto Hiroya によって移植されました。 このプログラムは Tsubakimoto Hiroya の許可を得て このパッケージに入っています。 このオリジナルも BSD 様式に従って配布されています。 B.....ファイル名 Meadowのパッケージは次のファイル名になっています。 Meadow-${VERSION}-src.tar.gz ソースパッケージ Meadow-${VERSION}-i386-base.tar.gz Intel x86 バイナリ (基本システム) Meadow-${VERSION}-i386-els.tar.gz Intel x86 バイナリ (.el ファイル) Meadow-${VERSION}-i386-leim.tar.gz Intel x86 バイナリ (leim ファイル) ------------------------------------------------------------